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集まれ! きのこと仲間たち [自然]

昨日(5日)箱根ビジターセンターを会場に初めてのキノコ企画が行われました。従来型のキノコ狩りではなく、学術的な話と現地でのキノコ探しや分類、さらにはキノコクラフトのブース出展まであってキノコの魅力にはまりこませる楽しいものでした。参加者は40名でしたが、お断りする人も出る関心の高さだったそうです。キノコ初心者からベテランまで参加者の関心も様々でしたが、その関心に対応できるスタッフの支えもあり中身の濃いものでした。

折原貴道 先生(神奈川県立生命の森)
専門:キノコ類(地下生菌)
菌類の多様性:キノコとは何か
趣味のキノコ観察:お金がかからない。身近な環境でも楽しめる。全てを知って飽きてしまうことはない。

⒈ 未知なる生物、菌類の多様性
既知の菌類の種数は約1,000,000種
1991年時点では約15,000,000種
2011年時点で51,000,000種(推定菌種数)既知の種類はわずか2%
⒉ キノコとカビの違い
菌類の胞子を作る器官(子実体)が肉眼で確認できるものがキノコ
顕微鏡で確認するレベルが黴
⒊ キノコ(菌類)の生態系での役割
今関六也先生:生物(植物含む)を分解する。分解して土に戻す
⒋ 菌類の生き方
寄生菌:他の生物から一方的に養分を横取りして生活する。ヤグラタケ、 冬虫夏草などシロタマゴクチキムシタケ(ヤスデの卵),ハナヤスリタケ(ツチダンゴ),タケハリカビ(チシオタケ)
腐生菌:生物の遺体から養分を吸収する。ヤコウタケ、腹菌類(アカカゴタケ、ツチグリ)
共生菌:別の生き物との間で生息場所や、互いに不足する養分を補い合って生活する。菌根共生(マツタケ、本シメジ、トリュフなど)その他ベニテングタケ、イグチ類, 地下生菌(シクエストレート菌) ヤマイグチの仲間から進化
⒌ 菌類はどこからやってきたのか
水中の菌類から進化?琥珀の中に化石が残っている事例もある。
菌類は動物の親戚か?オピストコンカ
変形菌と菌類の違い 変形菌はアメーバ状になり基質上を移動するが、菌類は移動しない。

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渡辺舞 先生(神奈川県立生命の森ボランティア)
かくれた主役、カビの魅力
1. カビとはなんだろう
菌類、菌糸を広げて胞子で増える。胞子を作る部分が肉眼では見えない。
植物に生えるカビ。コウガイケカビ
昆虫に生えるカビ。ハエカビ、ブユ科の腸内に生えるハルぺラ目
きのこに生えるカビ。フタマタケカビ
2. 自然界のカビの働き
カビは地球の掃除屋さん
3. 生き方がユニークなカビ
糞から生えるカビ(糞生菌)ミズタマカビ(胞子を飛ばして植物に付着させ動物に食べてもらう)
寄生とは
サムノケファリス(バシディオフォルスに寄生するカビ)

カビを調べるとどうなる
人に役立つ物質が見つかる
農作物がたくさんできる
掃除屋さん

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カビを知るためには

緒方光明 先生(自然公園財団日光支部)
きのこの愛で方

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